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  進路指導〜プロへの道 第11回
 第11回は,合否判定基準に基づく判定記号自動書き込みの拡張機能について説明します。=2003.10.04=
《目次》
判定基準による予測
1.判定結果の書き込みについて
2.『杉』システム新機能(ver2.00.84以後)による判定結果自動書き込み
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判定基準による予測
 志望校ごとに合否予測のための数値基準(評定および学力テスト)ができたら,一人一人の生徒について基準を適用して具体的な合否予測が可能になります。これは機械的な作業です。その方法のひとつとして,次のような手順が考えられます。
 評定,学力テストの結果のそれぞれについて第一基準(この値を越えれば合格が安定的に期待できると考えられるられる数値)および,第二基準(この値を超えれば合格できる可能性まあまああると考えられる数値)を設定し,評定学力共に第一基準をクリアすれば○,どちらか一方が第一基準をクリアし,かつ両方が第二基準をクリアすれば△,両方が第二基準をクリアしていれば▲,それ以外は×の記号をつける。
 『杉』システムは,この方法による記号付けを自動化しています。但しver.2.00.83以前では,評定,学力のどちらも1項目だけしか取り扱うことができませんでした。2項目以上の結果を使うためには平均値を用いるのが唯一の方法でした。しかし,ver.2.00.84で複数回の学力テストの結果をもう少しきめ細かく考慮できるようになったので,今回はその操作方法を説明します。
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1.判定結果の書き込みについて
(1) 旧バージョンで用意されていた方法
 学力テストを複数回行なった場合でも,グラフに使用できるのは1回の学力テストの結果だけです。判定もその回の結果だけについて行います。複数回の学力テスト結果を使用する場合,平均値を用います。(見本のように,平均値の項目を用意し,計算画面で平均の演算を行う)
 複数回の学力テストで独立して判定を行なうこともできます。この場合はテストを3回行なえば判定記号欄は3個必要です。もし3回の判定から総合判定する(例えば○○△は総合判定○,○×△は総合判定▲など)場合は,残念ながら手作業になります。ただ,記号欄でソートしながら行えば比較的能率よく行うことはできます。
(2) 新たに拡張した方法
 前項の後半の,「複数回の学力テストで独立して判定し,そこ結果を総合して最終的な判定にする」作業を自動化しました。どうするかと言うと,まず,1回の学力テストで第一基準をクリアした場合のポイントと,第二基準をクリアした場合のポイントを設定しておきます。そして,例えば3回の学力テスト結果を使用する場合,それぞれのポイントの合計値がある値を超えた場合に,総合的に第一基準クリアということにするのです。以下,実際の操作に即して解説します。
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2.『杉』システム新機能(ver2.00.84以後)による判定結果自動書き込み
(1) 見本データから使用する表を選択
使用する表の選択方法 詳しくは,前回までにしばしば触れていますから参照してください。(第4回第8回など)
 では,通常通り,付属の見本データ(インストールしたときの付属のデータ)を使用した図を使って説明します。図を参考にして進めてください。

A:などにフロッピーディスクやMOなどは何もセットしてない状態で『杉』システムを(アイコンをダブルクリックするなどして)開始する。
見本データ受信箱」または「見本データ集」(次に選択する「公立受検合否予想資料」が入っている方)を左クリック。
公立受検合否予想資料を左クリック。
[並べ替え]を左クリック。
 
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(2) 志望校別成績分布グラフの表示まで
グラフ表示に行き着くまでの説明図[相関]クリック。
前回の表示で再表示(R)をクリック。(過去に行なったX軸,Y軸等の指定をそのまま使う)
[対象別画面]を左クリック。
[基準表示]を左クリック。(次に[実行]を左クリックすると基準の灰色ゾーンが表示される)
[K)判定記号書き込み]を左クリック。
[Y拡張]を左クリック。

※ 拡張判定条件が設定されている場合は[Y拡張]または[X拡張]ボタンが黒っぽい表示になっています。クリックすると次項の面画になります。
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(3) 拡張条件の設定
拡張判定条件の設定(1)対象の選択
 左上の選択エリアは表の項目名リストです。個別判定の対象項目には★印がつきます。項目名をクリックすることで,★印を付けたり消したりすることができます。最低1項目を選べば実行可能ですが,趣旨から考えれば当然2項目以上選択されるべきです。
(注) 実際にはY軸(またはX軸)と関連していない項目を使用することもできますが,その場合,意味の分からない表示になると予想されます。

(2)判定方法
基準T(有望ライン)クリア→
 +−ボタンクリックによって値が増減できます。この値は,もしある生徒の順位などが第一基準(学校別に入力した基準数値:23,35の,コンマの前に書いた23などの値のこと)を上回っていたら,ここで決めたポイントを加算するという意味です。
基準T(有望ライン)クリア→
 同じく第2基準を上回っていた場合に加算されるポイントです。
合計が( )pt以上で→安全域
 +−ボタンクリックによって値が増減できます。各テストの結果に応じてポイントを加算していって,合計がこの値を超えたときに安全域と判定します。指導上は「安全」という表現は使わない方がよいのですが,ポイント合計が基準Tクリアと判断するときの境界値を決めてセットします。
合計が( )pt以上で→可能域
 同様にポイント合計が基準Uクリアと判断するときの境界値を決めてセットします。

(3)その他
★欠席等は平均値で代替:する・しない
 例えば判定対象の3回のテストのうち1回を欠席してデータがないとします。それを残り回の平均値で補う場合は「する」,0点扱いにする場合は「しない」にしておきます。
★休眠状態に:する・しない
 拡張判定を一時的に中止し,参考のために通常の平均値による判定を見たい場合に,「する」にセットします。

[クリア]
 拡張判定を取り消し,通常の1項目だけを使った判定に戻します。

 以上の設定は,[終了]で有効になります。[T]〜[X]の記号を指定後,「この画面」または「全画面」で設定どおり自動判定し,書き込まれます。
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(4) 設定の例
 見本データでは,図のように第一基準クリアで1ポイント,3回のテストで判定し,3ポイントで安全域,1ポイントで可能域です。この場合は唯一,3回とも第一基準クリアのときだけエリア[T]に決めた記号が書き込まれます。(但し評定も第一基準をクリアしている場合です)また,3回中1回第一基準をクリアした場合はエリア[W]に設定した記号が書き込まれます。この場合,最初に基準として決めた第二基準の方は実は使われていません。第二基準クリアで第一基準クリアの半分のポイントを獲得できるようにしたい場合は第一基準を2ポイント,第二基準を1ポイントにします。その他にもいろいろな方法があり得ますから,研究してみてください。
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